保育園での日々は、子どもたちの笑顔や成長でいっぱいですが、時には保護者との難しいやり取りに直面することもあります。
特に、以前はよく使われていたモンペ(モンスターペアレント)に該当するような難しい保護者は、保育士にとって大きな挑戦です。
この記事では、元保育園園長のあくあが、保育園で実際にあった“保護者トラブル”とその対応策を4つ紹介します。
これらの保護者対応は、実際に実行して効果があったものばかりなので、様々な状況での保育士の仕事に役立つと思います。ぜひ参考にしてみてください!
1.遅刻→逆ギレする人
●実例
入園初日の説明会にて。来園時間を勘違いし遅刻してきて、なぜか「保育園側が悪い!」と逆ギレする保護者がいました。
来園時間の通知を一緒に確認しても収まりがつかず…「説明の仕方が悪い!」と終始怒っていました。
●実際にとった対応
まず相手の怒りに共感。誠意をもって「勘違いしやすい時間に設定されていた」「事前に確認連絡しておきべきだった」と伝え、謝罪した。とにかく共感が大事→謝罪の流れを丁寧にすることで、相手の怒りも鎮まり、丸く収まりました。
2.シンプルに暴力をふる人
●実例
園児のケガがあった際、翌日。該当園児の父親が園の職員室に怒鳴りこんできて、職員室のイスを蹴り飛ばすことがありました。もちろん、事前にケガの謝罪はしていましたが……。
●実際にとった対策
園での出来事は園の責任と伝え、お父様の怒りに共感を示し、さらに具体的な解決策も提示しました。そして、痛い思いをさせたこと、心配をかけたことを謝罪しました。とにかく傾聴、共感、謝罪が大事です。
3.すぐ役所にクレーム
●実例
再三伝えていた“書類の提出期限”が過ぎたが、土曜保育の希望を出してきた。事情を説明し断るも、「じゃあ役所にクレーム入れます」とおっしゃってきて……。書類、期限通りに出してほしいですが……。
●実際にとった対策
粘り強く、めげずに対話。そこで保護者にも急用などの事情があったことがわかった。園側の事情もお話し、ご理解いただき、次回以降は期限を守っていただく約束をした。しっかり対話した結果、ご理解いただけました。
4.人種差別!とキレる人
●実例
外国籍の園児Aと日本国籍の園児Bがケンカ。どちらも手を出した。Aのお迎え時に、保護者に経緯説明をしたところ、「ウチだけ叱る!? 日本人じゃないから?差別するな!」とブチギレる人がいました。
もちろん差別なんかしません。Bの保護者にも伝えています。
●実際にとった対策
絶対に差別はしてないと伝えた。一方で、差別を感じさせたことを謝罪した。ケンカ直後、保育者の仲裁もあり、A・Bともに仲直りできたことも丁寧に伝えた。
ここもしっかり対話で、ご理解いただけました。
まとめ:保育園での保護者トラブルとその解決策
そうそう、重要なことを言い忘れていました。もしもこの記事を読むあなたが保育士さんならば、保護者とのトラブルに直面したら、絶対に上司や園長に相談してから、対応策を決めてください。
個人の判断でどうにかするのではなく、園全体の判断にすることで、“あなた一人の責任問題”を回避することができるからです。
保育園の日常は、時に予期せぬ保護者の行動に直面することがあります。今回取り上げた「遅刻して逆ギレする人」「暴力を示す人」「すぐに役所にクレームを入れる人」「人種差別を訴える人」という4つの困難なケースは、保育士なら誰もが直面しうる状況です。
これらの状況において、私が採った対応策で重要だった要素を抽出してまとめると、以下の通りです。
傾聴: 保護者の言葉に耳を傾け、彼らの感情や立場を理解することが第一歩です。
共感: 保護者の感情に共感を示すことで、信頼関係を築き、緊張を和らげます。
対話: 保護者との対話を通じて問題の本質を探り、双方にとって最良の解決策を見つけ出します。
謝罪: 適切な場面では、誤解や問題に対して誠実に謝罪することが重要です。
保育士は子どもたちの安全と幸福を守る重要な役割を担っており、その一環として保護者との良好な関係構築も不可欠です。この記事で紹介した対応策は、そうした良好な関係構築のための基礎となるでしょう。
●保育士のキャリアサポートを受けてみよう
これらの対応策は保育士のみなさんのキャリアにおいても非常に役立つものですが、時にはより専門的なサポートが必要な場合もあります。特に転職を考えている保育士の方には、保育士専門の転職エージェントの利用をお勧めします。
保育士専門の転職エージェントでは、経験豊富なアドバイザーがあなたのキャリアの目標や働き方の希望を理解し、最適な職場を提案してくれます。また、保育園での対人関係や保護者対応のコツ、キャリアアップのアドバイスなど、保育士として成長するためのサポートも提供しています(実際に私の園でも、多くの人が転職エージェントを利用して転職してきてくれていましたし、私自身も全部に登録して転職し、園長になれました…)。
保育園の職場環境や保護者との関係構築は、保育士としての働きがいやキャリアの満足度に大きく影響します。あなたが望む環境で、子どもたちのために最善を尽くすために、ぜひ、以下の転職サポートサービスをすべて利用してほしいです。
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元保育園園長&保育士のあくあです|保育士10年→転職して園長に|プロの視点で、子育てのヒント、保育業界の裏話、保育士の転職アドバイスをシェア|質問・相談、面接練習、フォロー大歓迎!
コメント
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