公立保育士のメリットとデメリットは? 元園長が徹底解説

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 こんにちは、保育士・元園長の”あくあ園長”です。

 保育士として就職を考えている方にとって、公立保育士と私立保育士の違いを知ることはとても大切です。

 私自身も保育士として長年働いてきましたので、ここではその経験をもとに、公立保育士のメリットとデメリットをわかりやすく、サクッと解説しますね。

公立保育士と私立保育士の違いとは?

 「公立保育士」と聞くと、認可の保育園で働く保育士だと思われがちですが、実は認可保育園には地方自治体、株式会社、社会福祉法人などが運営するものがあります。

 その中で、地方自治体が運営している保育園の正規保育士が「公立保育士」です。

 また、公立保育士は保育園だけでなく、乳児院や障害児施設などで働くこともあります。地方自治体の公務員試験に合格した公務員という点が特徴です。

公立保育士として働くメリットとは?

  公立保育士として働くメリットはいくつかありますが、以下に代表的なものを挙げてみます。

  1. 給料が高い
    地方公務員としての給与体系が適用されるため、私立保育士よりも高めです。ボーナスが年間で約4.5カ月分支給され、勤務年数に応じて退職金もあります。毎年の昇給も確実です。
  2. 身分が保障される
    公務員としての義務や制約はありますが、その代わりに法律で身分が保障されています。住宅ローンの審査が通りやすいなど、社会的信用も高いです。
  3. 福利厚生が充実
    レジャーや宿泊の助成、子育てや介護の支援などが受けられる共済組合や互助会の制度があります。結婚休暇や生理休暇、育児休暇も充実しており、最長で3年間取得可能です。

公立保育士として働くデメリットとは?

 公立保育士として働くことには、いくつかのデメリットもあります。

  1. 異動がある
    平均して2~4年ごとに職場の異動があり、同じ保育園で長く働くことは難しいです。お世話した子どもたちの卒園を見ることができないことも多いです。
  2. 副業が禁止
    法律で副業が禁止されており、収入を増やすために副業を考えることはできません。
  3. 倍率が高い
    採用枠が少なく、倍率が高いことが特徴です。自治体によっては「若干名」の採用しかなく、非常勤や産休代替の保育士は募集していても正規の公立保育士は狭き門です。

公立保育士になるには?

公立保育士になるためには公務員採用試験に合格する必要があります。以下に具体的なステップを紹介します。

  1. 公務員採用試験に合格しよう
    働きたい地方自治体の職員採用情報を確認し、募集要項に基づいて必要な書類を揃え、エントリーします。書類の提出方法は自治体によって異なり、e-TAXでの受付を行っているところもあります。
  2. 採用試験の内容
  • 一次試験:高卒程度の一般教養試験や総合能力試験(SPI3)、保育福祉の専門試験。
  • 二次試験:面接、保育の実技テスト(ピアノや読み聞かせ)、体育の実技テスト(握力や背筋力など)。
  • 三次試験がある場合もあります。自治体ごとに異なるので、詳細は募集要項を確認してください。

具体的なオススメ対策方法

  1. 教養試験対策
    過去問を徹底的に解くことが重要です。繰り返し解くことで出題傾向を把握し、弱点を見つけて克服しましょう。市販の問題集や参考書を活用することもおすすめです。
  2. 専門試験対策
    保育福祉に関する専門書を読み込み、基本的な知識をしっかりと身につけましょう。要点をまとめたノートを作り、復習しやすくすることが効果的です。
  3. 面接対策
    模擬面接を行い、質問に対する回答を準備しておきましょう。自分の志望動機や保育士としての強みを明確に伝えられるように練習します。友人や家族に協力してもらい、フィードバックを受けることも大切です。
  4. 実技試験対策
    ピアノ演奏や読み聞かせの練習を日常的に行いましょう。ピアノは簡単な曲を複数練習し、読み聞かせは子どもたちの反応を意識して行うと良いです。体育の実技試験がある場合は、体力作りも忘れずに。
  5. 小論文対策
    過去の出題テーマを参考に、いくつかのテーマについて自分の意見をまとめる練習をしましょう。論理的な文章構成を意識し、時間内に書き上げることができるように練習します。

まとめ:公立保育士にはメリットもデメリットも

 公立保育士とは、地方自治体が運営する保育現場で働く正規保育士です。そのメリットとデメリットを理解し、自分に合ったキャリアを選ぶことが大切です。

メリット

  • 給料が高い
  • 身分が保障される
  • 福利厚生が充実

デメリット

  • 定期的な異動がある
  • 副業は法律で禁止
  • 採用枠が少なく倍率が高い

 公立保育士としてのキャリアは充実していますが、私立保育士との違いをよく理解し、将来のライフプランに合った道を選んでくださいね。

 どちらを選ぶにせよ、積極的に就職活動を進め、自分に合った保育士像を見つけていきましょう。

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