【最新】保育士の勤務時間・労働環境・残業の実態と働きやすい職場の見つけ方

スキルアップ

 保育士の働き方は、施設ごとに異なります。近年では、労働時間や待遇の改善が求められていますが、実際の勤務体制はどうなっているのでしょうか?

 本記事では、現役保育士であり、元園長の”あくあ園長”が、保育士の勤務時間や労働環境の現状を整理し、働きやすい環境を見つけるためのポイントについても紹介します。


保育士の勤務時間の基本

シフト制が一般的

 保育園の開園時間は朝7時頃から夜7時頃までが多く、その中で保育士は8時間勤務を基本としています。ほとんどの保育園では、「早番」「中番」「遅番」のシフト制を採用しています。

  • 早番(7:00~16:00)
    開園前の準備があるため、通常出勤時間より早めに出勤する必要があります。
    その分、退勤時間も早くなるメリットがあります。
  • 中番(8:00~17:00)
    一般的な会社員の勤務時間に近く、多くの保護者が子どもを預ける時間帯のため、シフトの中心となることが多いです。
  • 遅番(9:00~閉園まで)
    お迎えの時間に合わせて子どもを預かるため、実際の勤務終了時間が変動する場合があります。

延長・夜間保育の増加

 共働き世帯の増加により、早朝保育や夜間保育を導入する園が増えています。そのため、通常のシフトに加え、変則的な勤務時間が必要になる場合もあります。

 人手不足の園では、長時間勤務が発生しやすく、パートや派遣職員が補助的に採用されるケースも見られます。


保育士の残業の実態

持ち帰り業務の多さ

 保育士の仕事は、子どもの世話だけでなく、以下のような事務作業も多く含まれます。

  • 日誌や連絡帳の記入
  • 保育計画の作成
  • おたよりの作成
  • 行事の準備

 勤務時間中に終えられず、持ち帰り業務になってしまうケースが少なくありません。

平均残業時間の実態

 厚生労働省の調査では、公立・私立保育園の平均残業時間は月4時間と報告されています。しかし、これは持ち帰り業務が含まれていないため、実際には月40~60時間に及ぶとも言われています。

休憩時間の確保が難しい

 法律上、8時間以上の勤務には1時間以上の休憩が必要ですが、実際には十分な休憩を取るのが難しいケースもあります。

  • お昼寝時間を休憩時間として設定している園が多い
  • 子どもが寝ない場合、寝かしつけや事務作業を行うことがある

 そのため、実際には休憩をしっかり取れないまま勤務を続ける保育士も多いのが現状です。


残業なしの保育士の働き方は可能?

公立保育園の特徴

 公立保育園では、労働時間の管理が徹底されているため、基本的にサービス残業はありません。

 延長保育を行っていない園もあり、勤務時間が厳格に守られやすい環境です。ただし、公務員枠のため採用条件が厳しくなっています。

私立保育園やその他の選択肢

 私立保育園でも、「残業少なめ」「残業なし」とうたわれている園が増えています。また、保育園以外の施設で働くという選択肢もあります。

  • 児童福祉施設
  • 企業内託児所
  • ベビーシッター

 さらに、契約社員やパート、派遣職員として働くことで、労働時間を抑える方法もあります。


自分に合った働き方を見つけるには?

 保育士の仕事はやりがいがある反面、労働環境によっては体力的・精神的な負担が大きくなることもあります。「長時間労働がつらい」と感じる場合、以下のような対策を考えてみましょう。

  • 転職を視野に入れる
    残業が少ない園や労働環境が整った職場を探す
    保育士専門の転職エージェントを活用する
  • 雇用形態を見直す
    正規職員ではなく、契約社員やパート勤務を検討する
    企業内保育や託児所などの別の選択肢を考える
  • 職場環境を見直す
    労働時間がしっかり管理されている園かどうか確認する
    事前に口コミや評判をチェックする

まとめ:自分に合った働き方を見つけよう

 保育士の労働環境は園によって異なり、シフト制や残業の有無も大きく変わります。長時間労働に悩んでいる場合は、労働条件が整った職場への転職も一つの選択肢です。

 キャリアアップを目指すなら、保育士専門の転職エージェントを活用するのもおすすめです。あなたの希望に合う職場を見つけるために、まずは無料相談してみましょう。

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